こんにちは、やまとです。今回は3775ガイアックスについて紹介しようと思います。
ガイアックスは、2024 年8月9日開催の取締役会において2024年6月末の株主に対し、当初1株当たり0円の予定から50円と中間配当を払うことを決定しました。これにより今期予想配当利回りは10%以上!!の超高配当株となっております。
ガイアックスは名証ネクスト市場に上場しているため、投資を考慮しているがどのような会社なのかよく知らない方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回はガイアックスについて調べたことを紹介したいと思います。
ガイアックスの事業内容は?
ガイアックスは主にソーシャルメディア支援、シェアリングエコノミーサービス事業に注力しています。
- ソーシャルメディア: ガイアックスは、企業のソーシャルメディア活用を支援するコンサルティングや運用サポートを提供しています。コミュニティ管理、顧客エンゲージメント戦略、コンテンツ作成などが含まれます。
- シェアリングエコノミー: 2015年よりシェアリングエコノミー分野にも進出しており、さまざまな業界でリソースを共有できるプラットフォームやサービスを提供しています。相乗りマッチング型長距離ライドシェアサービスnotteco、外国人料理教室サービスTadaku、地域体験マッチングサイトTABICA等を運営。
創業当初はカフェスタなどの個人向けの無料交流サイトを運営していたが、ネットバブル崩壊等により、個人向け無料ウェブサイト事業から撤退。事業内容を法人向け事業へ変更し、ASPで法人向けコミュニティサービスの提供を始めたようです。
なぜ?大幅増配の理由は?
ガイアックスは、2024年6月30日を基準日とする特別配当を行うことを決定しました。この決定の理由は、同社が株主への継続的な利益還元を重要な経営課題と位置づけているためです。2022年11月に公表された中期経営方針に基づき、将来の事業展開と経営体質の強化に必要な内部留保を確保しつつ、事業及び財務基盤を考慮して配当を実施することが基本方針です。
当初、2024年12月期の配当金は1株あたり5円(期末)を予定していましたが、当期の利益水準が予想を大幅に上回る見込みとなったため、株主への感謝の意を込めて、1株あたり50円の特別配当を実施することを決定しました。
そもそも名証ネクスト市場って何?
名証ネクストは、成長意欲があり、今後の成長が期待される企業に焦点を当てた市場です。この市場は、新興企業や中小企業の成長を支援することを目的としています。
2024年08月29日 現在、17社が名証ネクストに上場しています。そのうち名証単独で上場しているのは13社です。
名証ネクスト市場は「全体の時価総額3億円以上」で上場できます。成長性を重視しているせいか上場基準は比較的柔軟なようです。ちなみにメイン市場は「全体の時価総額10億円以上」です。流通株式時価総額基準はありません。
ガイアックスの業績は?
※会社四季報夏号より最新の会社発表をもとに修正
2024年7月18日付の発表によると、ガイアックスは出資先の215Aタイミー上場に伴う営業投資有価証券の売却により、2024年12月期第3四半期にインキュベーション事業で売上高519百万円、営業利益518百万円を計上する見込みです。一方で、グループ全体の事業拡大に伴う開発コストや人件費の増加が見込まれますが、これらを考慮しても前回の予想を上回る見込みとなったため、業績予想の修正を行ったようです。
株式会社タイミーは、スキマバイトアプリ「タイミー」を運営しています。いわゆるスポットワークと呼ばれるもので、企業の人手不足と働く人の働き方多様化を背景に需要が拡大しているようです。
ガイアックスの株価は?
8月9日の引け後に増配を発表しましたが、当日からすでにやや大きめの陽線が…
翌週祝日をはさんだ火曜日にはストップ高をつけて以後も急騰。現在は500円台をつけやや落ち着きを取り戻している模様。
ガイアックスの中期経営計画は?
1. 基本情報と会社のビジョン
ガイアックスは、「人と人をつなげる」ことをミッションに掲げ、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーを通じて社会課題の解決を目指しています。同社のビジネスはソーシャルメディアサービス、シェアリングエコノミー事業、そしてインキュベーション事業(スタートアップ支援)に注力しており、特に近年注力している分野はWeb3とDAO(分散型自律組織)です。
2. 中期経営方針と目標
ガイアックスは、2023年から2027年にかけて以下の業績目標を掲げています:
- 売上高: 2027年までに連結売上40億円
- 営業利益: 2027年までに営業利益6億円
- 営業利益率: 15%を目標
- 株主還元: 継続的な配当を目指し、2023年12月期には5円の期末配当を予定
3. 主な事業と成長戦略
- ソーシャルメディアサービス事業: SNS運用代行やマーケティング支援を行い、データ解析やクリエイティブコンテンツの提供など統合型マーケティングを展開。顧客単価および顧客数の増加を図り、売上・利益の年率10%以上の成長を目指しています。
- インキュベーション事業: スタートアップへのシード投資や、カーブアウト(法人化)機能を活用して成長を支援。Web3やDAO関連の企業への投資を強化し、大きなキャピタルゲインを目指します。
- Web3/DAOへの注力: ブロックチェーン技術を活用し、分散型の社会インフラを構築することで、Web2.0からWeb3への移行を進めています。DAO型シェアハウスやWeb3特化のシェアオフィスの開発など、先進的な取り組みを展開しています。
まとめ
今回は3775ガイアックスについて紹介しました。特別配当に関しては、出資先のタイミー上場による業績修正の影響が大きいようです。
今のところは6月末に権利をとった株主にしか配られない模様ですが、株主への継続的な利益還元を重要な経営課題と会社側も考えているようですので今後の業績次第ではさらなる増配もあるのではないでしょうか。
投資を考えている方は今後の会社発表に注目する必要があるかと思います。
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