こんにちは、やまとです。今回はファクター投資について紹介したいと思います。
個別株投資をやっているが、TOPIXやS&P500などのインデックスに勝てない、勝ちたいという方には是非とも読んでほしいと思います。
ファクター投資とは?
ファクター投資とは、特定の「ファクター」(要因)に基づいて投資ポートフォリオを構築する投資戦略です。この戦略は、投資家が長期的に市場全体を上回るリターンを得るために、資産クラスや市場セクターを超えて投資を行う際に、特定のリスクプレミアムに依存する「ファクター」を活用します。ファクター投資は、従来の資産配分戦略に比べて、より細かくリスクとリターンの構造を分析し、これを利用してポートフォリオを最適化する手法です。
※リスクプレミアムとは… 「リスクのある投資をすることで、リスクのない投資よりもどれだけ余分に儲けが期待できるか」ということです。例えば、安全な国債の利回りが2%のときに、ある企業の株式に投資すると平均8%のリターンが期待できるとき、8%-2%=6%がリスクプレミアムになります。この6%は株式に投資してリスクをとることで追加で得られると期待される報酬です。
どのようなファクター戦略があるの?
バリュー
割安な株(市場価格が企業の本質的価値よりも低いと考えられる株)に投資することで、将来のリターンを期待するファクター。PBRやPERなどの指標を用いて割安株を特定します。
サイズ
小型株(時価総額が小さい企業)に投資することで、高いリターンが期待できるというファクター。一般に、小型株は大型株に比べてリスクが高いですが、その分リターンも大きくなる可能性があります。
モメンタム
過去のリターンが良好な株が今後も引き続き良好なリターンを上げる傾向を利用するファクター。上昇傾向の株を買い、下降傾向の株を売る戦略に基づいています。
クオリティ
収益性が高く、財務基盤が堅実で、収益の安定性がある企業に投資するファクター。ROE(自己資本利益率)や負債比率、利益率などが評価基準となります。
ボラティリティ
過去の価格変動が少ない、すなわちリスクが低い株式に投資することで、リスクを抑えた安定したリターンを目指すファクター。
その他
通貨におけるバリュー戦略はキャリー戦略ともよばれます。つまり、高金利の国の通貨をロングして、低金利の国の通貨をショートします。
ファクター投資のメリットとリスク
メリット:
- 分散効果: 異なるファクターに基づいて投資することで、リスクの分散が可能です。
- リスク調整後のリターンの向上: 特定のファクターに投資することで、リスクを抑えながら市場を上回るリターンを狙うことができます。
リスク:
- ファクターの一時的な不振: 各ファクターには、特定の経済状況や市場環境下でパフォーマンスが低下する時期があり得ます。
- 複雑性: ファクター投資は従来の投資手法に比べて複雑であり、理解や管理には高度な知識が必要です。
ファクター投資の実践方法
ファクター投資を実践するには特定のファクターに焦点を当てたETFや投資信託、または自ら特定のファクターに基づいて個別株を選択し、ポートフォリオを構築する必要があります。
インデックスファンドを単に積み立てるだけの手法とは違うので、少し手間暇はかかります。
コメント