こんにちは、やまとです。
前回に引き続き、今回もディフェンシブ銘柄を紹介していきたいと思います。今回は電力株について紹介します。電力は生活必需品であり、株式市場では伝統的にディフェンシブセクターに位置づけられていました。しかし、福島原発での事故後、原発の運転停止によるコスト増加により企業収益は大幅に悪化しました。その後一時回復しますが、2016年4月の電力小売り自由化による異業種参入、2022年のウクライナ情勢や円安による燃料価格高騰で再び業績が圧迫されるようになりました。果たして株価は今後どうなるのでしょうか?
今回は、注目の電力株について紹介します。
9501 東京電力HD
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
21.3 | 5,866,824 | 143,460 | 189,880 | 180,896 |
22.3 | 5,309,924 | 46,230 | 44,969 | 5,640 |
会23.3予 | ― | ― | ― | ― |
予想PER | ー | 予想EPS | -12.5 |
予想PBR | 0.34 | 予想BPS | 1,371.15 |
予想配当利 | 0 | 予想1株配当 | 0 |
首都圏基盤の電力最大手。福島第一原発事故を受け、2012年に実質国有化。事故の賠償や廃炉費用の負担が続き、経営は再建途上にあります。柏崎刈羽原発は安全審査が事実上合格、再稼働が期待されています。また、次世代型の原子炉開発に力を注いでいるようです。株価のほうは原発再稼働期待で上昇した後、500円前後まで下落。燃料価格や為替レートが業績に直結するので、そのあたりの相場動向も見極めてポジションを取りたいところ。
9502 中部電力
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
21.3 | 2,935,409 | 145,694 | 192,209 | 147,202 |
22.3 | 2,705,162 | -53,830 | -59,319 | -43,022 |
会23.3予 | ― | ― | ― | ― |
予想PER | ー | 予想EPS | -26.5 |
予想PBR | 0.48 | 予想BPS | 2,667.66 |
予想配当利 | 3.92 | 予想1株配当 | 50 |
中部地方地盤で業界3位。2015年4月、東京電力と合弁会社JERAを設立し、燃料と火力発電事業を統合。洋上風力やバイオマスなど再生可能エネルギー拡大に力を注いでいるようです。浜岡原発再稼働には時間がかかりそう。購入は様子見したいところ。
9503 関西電力
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
21.3 | 3,092,398 | 145,746 | 153,850 | 108,978 |
22.3 | 2,851,894 | 99,325 | 135,955 | 85,835 |
会23.3予 | 3,420,000 | -110,000 | -100,000 | -75,000 |
予想PER | ー | 予想EPS | -84 |
予想PBR | 0.63 | 予想BPS | 1,859.5 |
予想配当利 | 3.44 | 予想1株配当 | 40~50 |
近畿地方を事業地域とする業界2位の会社。原発依存度2割と比較的高めです。洋上風力や水素発電など脱炭素化、カーボンニュートラルに取り組んでいるようです。元役員らが福井県高浜町の元助役から金銭を受けとっていた問題では、米国の株主から損害賠償訴訟を起こされているようです。今後の進展が気になるところですね。株価は四半期決算が赤字のため一時調整しました。原発トラブルによる稼働率低下や燃料高、円安が主因のようです。岸田政権が原発再稼働に意欲的なので、下落時には拾っておきたいところ。
コメント